2025年11月13日木曜日

~静岡の低山で“自遊”時間~「自遊舎の里山・低山トレッキング紀行」 《精進湖パノラマ台》編



静岡県からすぐ行ける絶景!精進湖畔・パノラマ台(1,328m)トレッキング

— 紅葉・ミズナラ・そして曇り空の中に現れた富士山 —

静岡県の里山・低山を中心に歩いてきましたが、今回は少し足を伸ばして、山梨県・精進湖畔にある「パノラマ台」を訪れました。県境から非常に近く、静岡県の皆さんにもアクセスが良い一座です。

訪れたのは紅葉がまさに見ごろを迎えていた11月中旬。カエデ類やミズナラ、ブナなどブナ科の樹木が色鮮やかに染まり、山道を彩っていました。しかしながら、今回はあいにくの曇り空で、晴天とはいきませんでした。光量が低めだったため、写真に映る景色も少し控えめでしたが、むしろ“しっとりとした秋の森”という雰囲気が味わえました。


アクセス・登山口情報

登山口は精進湖畔から入るルート。駐車場があり、車でのアクセスも容易です。トイレやベンチなどの休憩施設が整っており、初めての訪問でも安心して歩き始められます。

コースの概要


登山口から山頂までは往復で約2〜3時間の程よい行程。標高差も大きくなく、低山の範疇で「紅葉+展望」を楽しむには絶好のルートです。樹林帯を抜け、紅葉したミズナラやブナの林を進み、途中の休憩スペースでは「子抱き富士」の姿も望めます。

道中のようす

登山口を出るとまず、カエデ類の赤やオレンジ、ミズナラ・ブナの黄金色に包まれた森の中を歩きます。曇り空の下、光が柔らかかったため、葉の色が落ち着いたトーンで映り、むしろ晴れの日とは違う“秋の味わい”が感じられました。

途中、ミズナラの幹に開いた穴を複数発見。調べたところ、これは カシノナガキクイムシ が穿孔した痕で、ナラ菌を媒介する可能性があるというものでした。自然の中にある“変化”を実感できる瞬間でした。

また、休憩スペースから見上げた「子抱き富士」も印象的でした。曇りのため輪郭がやや淡めでしたが、その分“静かな佇まい”が心に残ります。



山頂:富士山が目の前に迫る圧倒的な眺め

山頂に到着すると視界が開け、眼前に富士山の雄姿が浮かび上がります。晴れていればさらにくっきりですが、今回は雲が多く“裾野だけを大きく見せる富士山”というシルエット的な美しさがありました。紅葉の中の富士という構図が、曇りならではの落ち着いた風景を演出してくれました。



装備・服装のポイント

この日は曇天+気温低めの中での歩行。

* 軽めの防風ジャケットを携行して正解でした。

* 足元は落ち葉で滑りやすくなっていたので、グリップ性の良いトレッキング靴がおすすめです。

* 写真撮影中心なら、カメラは手元に常に出しておくと、光量が少ない中でも良い瞬間が逃せません。


下山後・周辺スポット

下山後は精進湖畔を少し散策し、湖畔の静けさに浸りました。曇りながらも紅葉が水面に映るシーンもあり、「曇りでも美しい」ことを改めて実感しました。




地元のカフェで温かい飲み物をいただき、冷えた体と心をゆるめて帰路につきました。


まとめ

「パノラマ台」は、気軽に登れて紅葉が美しく、富士山の眺めも素晴らしい一座です。今回は曇り空という条件でしたが、それでも十分に魅力を感じられました。

晴天の日に再訪すれば、紅葉+富士山の組み合わせがさらに印象深いものになるでしょう。静岡県からのアクセスも良好なので、次の秋ハイクにぜひ候補に加えてみてください。


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