2025年1月31日金曜日

富士登山時のレインウェアの必要性とおすすめ商品

 


はじめに

富士登山を考えている方にとって、レインウェアは必須アイテムの一つです。標高3,776mの富士山では、天候が急変することが日常茶飯事。晴れていたかと思えば、突然の雨や強風に見舞われることも珍しくありません。

また、マウンテンガイドサービス自遊舎の富士登山ツアーでも、レインウェアは最重要装備のひとつとしてお客様にご持参をお願いしています。

今回は登山ガイドとして数多くの登山者を案内してきた経験から、適切なレインウェアの選び方とおすすめ商品をご紹介します。


レインウェアが必要な理由


1. 富士山の天候は変わりやすい

富士山では標高が100m上がるごとに気温が約0.6℃下がります。山頂では真夏でも気温が一桁台になることが多く、雨が降れば体温が一気に奪われ、低体温症のリスクが高まります。

2. 防寒対策としても重要

レインウェアは防水機能だけでなく、防風機能も備えているため、風が強い富士山では防寒着としても活躍します。特に、山頂でのご来光待ちの際には、冷たい風を防ぐ役割を果たします。

3. 荷物や服が濡れると行動不能に

衣類が濡れてしまうと、行動が制限されるだけでなく、体力の消耗にもつながります。濡れた衣服は体温を奪い、寒さによる疲労が蓄積するばかりか、非常に危険な状態である低体温症になるリスクが高まります。レインウェアは登山中の快適さを保つばかりではなく、命を守るための最も重要な装備となりますので必ずご持参ください。


レインウェアの選び方


1. 防水透湿性の高い素材を選ぶ

登山用のレインウェアは、「防水性」と「透湿性」のバランスが重要です。防水性が高くても、透湿性が低いと内部が汗で蒸れて濡れてしまいます。

  • GORE-TEX(ゴアテックス):高い防水性と透湿性を兼ね備えた定番素材。

  • eVent(イーベント):ゴアテックスよりも透湿性が高いが、メンテナンスが必要。

  • 独自素材(ドライテック、パーテックスなど):各ブランドが開発した防水透湿素材も選択肢の一つ。

2. セットアップタイプを選ぶ

上下が分かれたセパレートタイプのレインウェアを選びましょう。ポンチョタイプは風でめくれやすく、足元が濡れる可能性が高いため、富士登山には不向きです。

3. フードの調整機能

強風時にフードがバタつかないように、ドローコードでしっかり調整できるものが望ましいです。

4. 軽量でコンパクトに収納できるもの

富士登山ではなるべく荷物を軽くしたいので、収納時にコンパクトになるものが便利です。


おすすめのレインウェア


1. モンベル ストームクルーザー ジャケット


  • ゴアテックス素材使用で軽量&高耐久。

  • コンパクトに収納でき、持ち運びに便利。

  • 富士登山の定番レインウェア。


2. ザ・ノース・フェイス クライムライトジャケット




  • 軽量ながらも高い防水透湿性を実現。

  • デザイン性も高く、街でも使える。

  • フードのフィット感が抜群。


3. パタゴニア トレントシェル3Lジャケット


  • 環境に配慮したリサイクル素材使用。

  • 防水性能が高く、コストパフォーマンス◎。

  • ゆったりした作りで重ね着しやすい。


4. ミズノ ベルグテックEX ストームセイバーVI



  • ゴアテックスに匹敵する独自素材「ベルグテックEX」採用。

  • 日本ブランドならではのフィット感。

  • コストパフォーマンスに優れる。


自遊舎の登山ツアーではレインウェア必携!


マウンテンガイドサービス自遊舎の富士登山ツアーでは、レインウェアを必携品のひとつとさせて頂いております。 「天気が良さそうだから大丈夫」と思っていても、山の天候は変わりやすいため、必ず準備しておきましょう。

また、自遊舎の富士登山チャレンジプログラム(3~5月)」&「本番前の足慣らし企画(5〜6月)ツアーでは、実際の富士登山ガイドから装備に関するご質問やレインウェアの選び方や、着用方法についてもレクチャーを受けることができますので、よろしかったらご参加ください。


まとめ


富士山の天候は変わりやすく、レインウェアは必須!

防水透湿性が高く、軽量でコンパクトなものを選ぶ!

セパレートタイプでフードの調整ができるものが理想!

おすすめ商品をチェックして、自分に合うレインウェアを準備しよう!

しっかりとした装備を整え、安全で快適な富士登山を楽しみましょう!

🔗 富士登山ツアーの詳細はこちら(自遊舎公式サイト)

富士登山時のバックパック選び|登山ツアー会社がプロ目線で解説!

 


はじめに

富士登山を快適に楽しむためには、適切なバックパック選びが重要です。富士登山ツアーを企画・運営しているマウンテンガイドサービス自遊舎の視点から、「どんなバックパックを選べば良いのか?」を解説します。

これまでのツアー参加者の声や実体験から得られた、おすすめのバックパックとその選び方を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


1. 富士登山に適したバックパックの条件

富士山は日帰り・山小屋泊どちらのプランでも、ある程度の荷物を持ち運ぶ必要があります。そのため、以下のポイントを抑えたバックパックを選びましょう。

容量は30L前後がベスト
→ 日帰りなら25L~30L、山小屋泊なら30L~40L程度。

背面のフィット感と通気性が重要
→ 富士山は長時間歩くため、背負いやすさとムレにくさを考慮。

ポケットが充実していると便利
→ 行動食やレインウェアを素早く取り出せる設計が◎。

ウエストベルトがしっかりしている
→ 肩にかかる負担を分散できるタイプが快適。

軽量かつ耐久性のある素材
→ 富士山は風が強く、岩場も多いため丈夫なものを。


2. 富士登山におすすめのバックパック3選

実際に登山ツアーで使用率の高いバックパックを紹介します。

🏔【グレゴリー Zulu 30】

✔ 軽量で背面メッシュ構造が涼しい
✔ レインカバー付きで急な天候変化にも対応
✔ サイドポケットが広く、ペットボトル収納が便利

👉 


🎒【オスプレー ケストレル 32】

✔ 登山初心者でも背負いやすい設計
✔ 背面長調整機能付きで体にフィット
✔ トレッキングポール固定用ストラップ付き

👉 


🏕【ミレー サースフェー 30+5】

✔ 富士登山だけでなく縦走登山にも使える
✔ 上部の5L拡張機能で荷物が増えても安心
✔ 防水性が高く、悪天候時にも活躍

👉 


3. 富士登山ツアーガイドが教える「失敗しないバックパック選び」

✅ ①「とりあえず大きいサイズ」はNG!
大きすぎると荷物を詰め込みすぎて重くなり、登山中にバテる原因になります。

✅ ②背面長を自分の体型に合わせることが大事!
購入時に店舗で試着し、背面長をしっかり確認しましょう。

✅ ③ザックカバー(レインカバー)の有無をチェック!
富士山は突然の雨も多いので、ザックカバー(レインカバー)付きが便利で安心です。


4. まとめ|自遊舎の富士登山チャレンジプログラム(3~5月)」&「本番前の足慣らし企画(5〜6月)登山ツアーならバックパック選びもサポート!

適切なバックパックを選ぶことで、富士登山がより快適になります。もし「どれを選べばいいかわからない…」と迷ったら、自遊舎の富士登山チャレンジプログラム(3~5月)」&「本番前の足慣らし企画(5〜6月)ツアーに参加してみませんか?

2025年度に富士登山を計画されているお客様を対象としたプログラムで、富士登山時の不明点や不安な点もご相談に乗ります。

ツアーでは、

✅ ガイドが装備チェックをサポート
✅ 実際の富士登山に必要な持ち物をアドバイス
✅ 登山の初歩から毎回1ステップずつ進んでいくから初心者でも安心して参加できます

など、万全のサポートを行っています!

👉 【自遊舎の「富士登山チャレンジプログラム(3~5月)」&「本番前の足慣らし企画(5〜6月)詳細はこちら】⇒富士登山チャレンジプログラム(3~5月)」&「本番前の足慣らし企画(5〜6月)


富士登山を安全に楽しむために、ぜひ自分に合ったバックパックを選びましょう!


2025年1月30日木曜日

登山ルートの難易度を表す「コース定数」とは?



コース定数とは?トレッキングにおける重要な視点

初めて行く山に足を踏み入れるとき、「このコースはどれくらいの体力を必要とするのか?」という不安や疑問を持つ人は少なからずいると思います。


そこで... そんな不安や疑問を解決してくれる指標の一つが「コース定数」なのです。


コース定数は、登山やトレッキングの体力的難易度を数値で表したもので、行動する時間(標準コースタイム)、コースの長さ(歩行距離)、上り・下りの標高を合わせた高さ(累積標高差)などを基に算出されます。


例えば... 同じ距離のルートでも、ほぼ平坦なコースと、大きな高低差を含むコースでは、体力的なキツさは当然違ってきますが、コース定数も同様に違ってくるのです。


コース定数が持つ意味

コース定数は、登山者や登山ガイドにとって登山する際の重要な指標となり、下記のような場合に役立ちます。


1.登山計画作成の判断に使える

トレッキングや登山の計画を立てる上で、コース定数を知ることにより、自分の能力やお客様の体力状況に適したルートを選ぶ際の参考になります。

2.コンディションの評価が可能に

「難しそう」という感覚的な印象だけではなく、数値を使ってコースを客観的に判断できるため、出発前のコンディション評価がしやすくなります。

3. 人命がかかる誤判断の低減

天候の急変時などでは、予定した計画が大きく乱れることがあります。そんな時にコース定数を評価することにより、それ以上の過剰な挑戦を避け安全な登山ができる可能性が高まります。


コース定数の求め方

コース定数は、以下の計算式により求めることができます。


1.8×標準コースタイム(時間、h)+0.3×歩行距離(km)+10×上り累積標高差(km)+0.6×下り累積標高差(km)


コース定数に対しての目安

マウンテンガイドサービス自遊舎では、このコース定数により登山入門者から上級者までの体力的難易度を区分けしております。


入門者:6以下 初級者:7~12 中級者:13~24 上級者:25以上


毎月開催される登山ツアーにはこの「コース定数」を掲載しておりますので、参加ご検討の際「このコース定数なら体力的に参加できそうかな?」といった判断材料としていただけましたら幸いです。


富士登山時のレインウェアの必要性とおすすめ商品

  はじめに 富士登山を考えている方にとって、レインウェアは必須アイテムの一つです。標高3,776mの富士山では、天候が急変することが日常茶飯事。晴れていたかと思えば、突然の雨や強風に見舞われることも珍しくありません。 また、 マウンテンガイドサービス自遊舎の富士登山ツアー でも...