2026年1月13日火曜日

稚内を目指した冬の北海道旅 〜天気予報に振り回される日々〜(第2回)

 


旅の計画は、立てている時間が一番楽しい――
よくそんなことを言います。

けれど今回の旅は、計画を立て終えたその瞬間から、少しずつ様子が変わっていきました。


稚内の天気予報が「揃わない」

出発日が近づくにつれ、気になり始めたのが 稚内の天候 でした。

確認していたのは、主に次の3つ。

  • 気象庁

  • Yahoo!天気

  • ウェザーニュース

ところが...

同じ日・同じ場所の予報なのに、内容がまったく揃わない。

  • 「曇り時々雪」

  • 「風雪強い」

  • 「暴風雪の可能性あり」

さらに...

「信頼度A」と書かれている予報と、「警報級の可能性」と書かれている予報が、同時に存在する状況。

正直 どれを信じればいいのか分からない というのが本音でした。

(稚内市の警報・注意報〈1/10時点の稚内地方気象台発表〉)

登山と同じ「引き返す判断」

私は登山ガイドという仕事柄、天候判断には日常的に向き合っています。

だからこそ、

  • 行けるかどうか

  • 行ってよいかどうか

  • 行かない方がよいか

この3つは、まったく別のものだと考えています。

「列車が動くかどうか」
「バスが運行するかどうか」

それだけでは判断できない。

もし現地で暴風雪になれば、

  • 宗谷本線が止まる

  • バスが運休する

  • 帰りの飛行機に影響が出る

そうなれば、旅そのものが成立しなくなる可能性もあります。


「いつ判断するか」を決める

悩んだ末に決めたのが、判断の期限を先に決めること

でした。

  • 1月9日までに判断する

  • それまでは予報の推移を見る

  • ただし「無理そう」と感じたら、即方向転換する

これは、登山でいう「引き返しポイント」をあらかじめ設定する感覚に近いです。


キャンセル規定を一つずつ確認する

判断を先延ばしにできた理由は、キャンセル条件を冷静に整理できたからでした。

  • 特急宗谷:
     えきねっと予約、発券前なら取消料は一定額

  • 高速バス「わっかない号」:
     出発直前まで取消料100円

  • 稚内のホテル:
     7日前〜前日は宿泊料の50%

つまり...

今キャンセルしても、数日後にキャンセルしても、金銭的な条件はほぼ変わらない

という状況だったのです。

これに気づいたことで、焦りはかなり減りました。


それでも消えない不安

一方で、不安もありました。

  • 1月の三連休

  • 代替案として考えていた余市・小樽の宿は残りわずか

  • 決断が遅れれば、泊まる場所がなくなる可能性

「天気を取るか、宿を取るか」

この葛藤は、登山で言えば、

天候の回復を待つか
予定通り下山するか

という判断に、よく似ていました。


それでも「無理をしない」

何度も考えた末に、自分の中で一つの軸だけは、はっきりしました。

今回の旅は、挑戦ではない

無理をして行く理由はない。

行けないなら、行かない。

それも立派な判断。

そう思えたことで、少し気持ちが楽になりました。

(特急北斗、雪見酒の特等席にて)

次回、いよいよ出発

こうして、

  • 稚内行きは「様子見」

  • 旭川までは予定通り行く

  • 現地で最終判断をする

という形で、旅はスタートすることになります。

けれどこの先、実際に北海道へ入り、移動しながら判断する中で、さらに大きな決断を迫られることになるとは――

この時点で、まだ知る由もありませんでした...



※今回の旅では、天気予報・列車の運行情報・キャンセル判断など、

スマートフォンで何度も情報確認を行いました。

冬の北海道では気温が低く、バッテリーの減りが想像以上に早い場面もあり、
寒冷地ではモバイルバッテリーは「安心の装備」だと実感しました。

私が普段の山行や旅でも使っているのは、信頼性の高い定番モデルです。





(※第2回 終了)


次回予告(第3回)

次回は、
1月10日、実際に北海道へ入り、旭川へ向かう道中での判断、そして 「稚内を諦める決断」 について書きます。

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